洛風林と私の出逢い

 
  
大阪での修業時代、呉服の「呉」が少しだけ分かりはじめたのは修業生三年目の頃です。 
その当時から他の西陣の機屋とは確実に頭一つ二つは抜きん出ていた色彩感覚。
それであって締める方を想って作られた軽くて身に添う優しさ。
修業生の私が見ても憧れの存在だった洛風林の帯。
もちろん、その数点の帯は先輩販売員が顧客さんへお勧めし、すぐさまお嫁に行くという。
私が手にして販売することは有りませんでした。
「私も洛風林をお客様に見せたい!」
「絶対、家戻ったら取引きしてもらうねん!」と
悔しい思いをしたのを覚えています。

いよいよ年季が明け、初めて洛風林の展示会へ名刺を持ってお伺いした時、
会場には所狭しと帯が陳列され
「どれもこれも全部、全部、洛風林。信じられへん。やっぱり洛風林凄い」
と、思いました。
それから少しずつではございますが、商品を分けて頂いて今日に至ります。
既にファンの方はもちろん、初めてお知りになられた方も、
これ程に繊細で緻密であっても、大胆さが罷り通る洛風林の帯をお好きになって頂きたいと思います。









 
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